productronica 2023(November 16th)

3日目になり、ようやく晴れ間が見えてきました。気温3度と冷えていますが、天気が良ければ気分も上向きです。

productronicaには、数は少ないですがプレス屋さんも出展しています。少ないだけに、顧客獲得のチャンスありなのです。
【世界のパーツメーカー ご紹介①】 Braxton Manufacturing社(アメリカ、コネチカット州) アメリカの精密プレス屋さんです。自動車、医薬品、航空関係、デンタル関係と、あらゆる業界の“小物”、何百万点と扱っています。(自称:アメリカでは競合無し)
標準品は一切扱っておらず、すべてカスタマイズ製品。細長い部品が特徴のパーツは、デンタル用のピンです。金型も内製し、「全てを自分たちで作っている」と誇らしげに語っておられました。

【世界のパーツメーカー ご紹介②】 Groz-Beckert社(ドイツ、アルプシュタット)
織物製品をメインとする会社で、そのためのパーツ製作がメイン。カスタマーは電子部品が多く、タングステンのケーブルを作っているとのこと。また、航空関係にも進出し、チタニウム部品も取り扱っているそうです。
しかし中でも異色なのは、リチウムイオンの金型。別段新しいものではなく、小間担当も「本展示会向きではないのだが、商売としてはこれ(金型)が一番成り立つので、便乗して出している」とのこと。値段について聞いてみたところ、大きさの違いはあれど、20,000~100,000ユーロ(330万円~1600万円)だということです。

【世界のパーツメーカー ご紹介③】 Stuken社(ドイツ、リンテルン)
毎年出展しているドイツで有名な精密プレス会社です。1,000種の部品を扱い、金型はすべて内製。工場は、ドイツのほか、北米、チェコ、中国にあり、日本の代理店もあるぞと何とも誇らしげであります。よく見ると、それほど難しいものではなさそうですが、品ぞろえと世界への調達力で勝負している、といったところでしょうか。

【世界のパーツメーカー ご紹介④】 Nuova Simach社(イタリア、トゥーリン)
イタリアのPiemonte州からのグループ出展。その中に金型、パーツメーカーがありました。社長が「君は中国ではないよね。中国では、アロイ(合金)の件で散々な目にあったので、もう取引はしないと決めたのだ」と言っていました。
従業員が70人、毎年80型を製作しています。プレス部門は16~400トンまで、厚みは0.07㎜~6㎜までを扱っています。主な共有先は、自動車60%、家電15%、電子/IT15%、安全ベルト8%、航空部品2%」。金型の内製率は50%。設計から、金型製作、プレス量産まで、一貫製作を行っています。