productronica 2023(November 15th)

productronicaは2、3日目が一番お客が多いと聞きましたが、確かにその通りで明らかに客足が増えました。朝から電車は混み、展示会場への道も人で埋まるほど。雨の中ではありますが、ようやく展示会らしくなってきました。

 

productronicaへの出展は、すでに5回目を数えている大貫工業所。顧客獲得成功の秘訣を聞いてみました。
「これだったらヨーロッパで気に入ってもらえるかな、というものを持って来る。内容を絞り込むこと。日本でできること、日本でやっているものすべてを持ち込まないこと。例えば、諸外国ができないような、精度の高いものが良い。絞りでも、精度の高いものを持ってくる。また、素材ではステンレス系は人気。」
実物展示と説明員の配置も重要です。何しろ「ものは嘘つかない」。技術の目がしっかりしているドイツ人にとっては、ひとたび現物を見れば、そのレベルは一目瞭然です。
さらに、日本と違い、ここドイツではお金を払って展示会に来るので、各自がしっかり目的を持っており、冷やかしは一切ありません。皆さん、立ち寄る人は部長以上。日本でいうところの、トヨタの社長がふらっと立ち寄るなどということも、ドイツでは当たり前のことなのです。

日本からの出展者の中には、City of Sapporoとして、町を挙げて出展されているケースもありました。札幌市とミュンヘン市は、「ビールの町」つながりで、1972年のオリンピックから姉妹都市になっています。
そのほか、次世代半導体の国内生産を目指す企業「Rapidus(ラピダス)」が、今年工場を北海道千歳市に建設することから、いよいよ札幌を中心とした地域はものづくりでも忙しくなります。来年のelectronica, 再来年のproductronicaの本格出展に向け、折り紙とともに知名度を上げる取り組みは、非常に効果的でした。