早いもので2025年も幕を閉じようとしています。今年は社会の空気が大きく揺れ動いた一年でした。
大阪・関西万博は成功裏に終了しました。開催前は批判や懸念が目立っていたものの、開幕すると会場は連日多くの人でにぎわい、最終的には2500万人を超える来場者が訪れました。巨大な大屋根リングやミャクミャクの存在感、企業パビリオンの体験型展示などが話題となりました。
一方で、全国で相次いだクマ出没の報道は、日常の不安を強く意識させました。住宅街や学校周辺にまで姿を見せるケースが増え、単なる動物被害ではなく、自然と人間の境界が曖昧になっているという感覚が社会に広がりました。気候変動や餌不足、山林管理の課題など複数の要因が絡み合い、問題の根深さが浮き彫りになりました。
気候変動もその一つです。今夏は記録的な猛暑と少雨が続き、「暑い」という言葉では追いつかず、むしろ“危険”と感じた人も多かったのではないでしょうか。こうした状況の中で、熱中症対策はもはや日常の前提となり、電力需給の逼迫や水不足への不安が社会全体に広がりました。
国際情勢では、ウクライナ情勢が依然として緊張をはらみ、長期化する戦争が国際秩序の揺らぎを象徴する出来事となりました。イスラエルとイランの衝突が重なり、アメリカの政策転換も相まって、世界全体の不安定さが一段と際立つ一年となりました。こうした地政学的な緊張はエネルギー価格や物流にも影響を及ぼし、各国の経済にも不確実性をもたらしました。
国内では首相が交代し、日本の政治も新たな局面を迎えました。社会の空気が揺れ動く中で、私たちの暮らしや価値観にも少しずつ変化の兆しが見えた一年だったと言えるでしょう。
ゆく年くる年、穏やかに一年が幕を閉じようとしています。今年は長嶋茂雄さん、ジャンボ尾崎さんという、時代を築いたお二人を見送ることになりました。その姿に励まされてきた多くの人々の思いを胸に、あらためてそのご功績を静かに偲びたいと思います。みなさまが健やかで温かな新年を迎えられますように。どうぞ良いお年をお迎えください。

来年は、穏やかで良い年になりますように。

