去る10月30日、「中小企業共通EDI」講習会がITコーディネータ協会(ITCA)の協力のもと開催されました。第4回となる今回は、EDI導入の実践デモや事例紹介を通じて、参加企業が自社の課題と向き合い、DXへの具体的な一歩を踏み出す機会となりました。講習では、企業間取引のデジタル化を支えるEDIの仕組みや、クラウド型共通EDIプロバイダーサービスの利点が紹介されました。サーバー不要で多くの企業とつながれる点や、低コスト・簡便な導入が可能な点は中小企業にとって大きな魅力です。文書保存やファイル送受信などの付加機能も実務に即しており、導入のハードルを下げる工夫が随所に見られました。
共通EDIプロバイダーである㈱グローバルワイズからは、クラウド型EDIサービス「EcoChange」の概要とメリットが解説されました。デモでは、CSVファイルを活用した注文書送受信やEDIメッセージ変換、ステータス管理、自動アップロード機能などが紹介され、API連携やファイル共有による柔軟な対応力も示されました。事例紹介では、自動車部品製造業や電気設備工事業におけるQRコード活用や、月13,000件の明細処理など、EcoChangeのカスタマイズ性と基幹システム連携による業務改善の成果が紹介されました。
今回の講習会は、単なる技術紹介にとどまらず、現場に寄り添った実践的な改善策を模索する場となりました。共通EDIとEcoChangeは、中小企業のDX推進において、今後ますます重要な役割を担うことが期待されます。
次回は11月6日、15時から開催予定です。


