16.1℃から一転、週末を覆った雪と寒気

 関東地方は2月6日から8日にかけて、季節が急に切り替わったかのような三日間を迎えました。6日は東京都心で最高気温16.1℃を記録し、3月下旬並みの暖かさとなりました。しかし翌7日には北から強い寒気が流れ込み、空気は一気に冬へと逆戻りしました。山梨県内の上空1500メートルでは、7日に−10℃前後、8日には−12℃近い強い寒気が流れ込み、平地でも雪になる目安とされる−6℃を大きく下回りました。わずか二日間で暖気と寒気が入れ替わるという極端な気象変化が生じ、関東周辺の天候を大きく変える要因となりました。

 週末の観光客の中には、前日の暖かさを受けてノーマルタイヤのまま箱根や富士山周辺へ向かった人も少なくありませんでした。しかし、実際には7日から降り始めた雪が夜間の冷え込みで凍りつき、8日の朝には路面が広い範囲でアイスバーンとなりスリップ事故が多発しました。中央自動車道の大月IC〜河口湖IC間や、東名高速道路の御殿場IC周辺で雪による事故や車両の立ち往生が発生し、一部区間で通行止めやチェーン規制が実施されました。速度規制も相次ぎ、周辺の一般道に迂回車両が流れ込んだことで渋滞が広がるなど、広域的に交通への影響が出ました。

 雪道での車両トラブルは任意保険の補償対象となるのが一般的ですが、ノーマルタイヤでの走行は過失が重く見られる場合もあり、注意が必要です。

 関東の平地と比べて、箱根や富士山周辺は標高が800〜1000メートルと高く、気温が大きく下がりやすい地域です。東京で雨の予報でも、山間部では雪や凍結になることが多く、装備の判断を難しくしています。東京都心では積雪は限定的だったものの、鉄道では速度規制が実施され、道路管理者も早朝から凍結対策に追われました。8日は選挙の投票日でしたが、東京23区での影響は最小限にとどまりました。

 今回の急変は、南からの暖気と北からの寒気が短期間で入れ替わることで生じたもので、温暖化によって季節の進みが早まる一方で、寒気の南下が依然として強いことが背景にあるとされています。春の陽気の翌日に雪が降るといった極端な気象は、今後も起こりやすくなる可能性があり、引き続き注意が必要です。

箱根周辺では7日からの降雪が広がり、8日朝には一帯が雪に覆われた。