ベトナム特派員 ヴ― ヴァン クエット
2024年10月1日、ベトナム交通運送省は北・南高速鉄道に関する記者会見を開きました。このプロジェクトは18年前に発表され、国内の移動手段を拡充し、経済発展と外国からの直接投資(FDI)を促進することを目的としていました。当初の投資額は最大で6兆167億米ドルでしたが、共産党の賛成を得られませんでした。
しかし、18年間にわたり、国内総生産の向上や国際機関からの諮問を受け、交通運送省は研究を続けてきました。2023年2月28日、党の幹部からの中央結論書49-KL/TW号では、世界経済の発展とともに高速鉄道の運用が重要であるとされ、長期的な視点でプロジェクトを立ち上げるべきと発表されました。
2024年9月18日の党幹部会議では、このプロジェクトがベトナムにとって重要であり、経済・政治・社会・安全保障・国防に影響を与えると強調されました。高速鉄道建設は海外からの諮問を受け、国内の公私の建設業者が工事を担当する予定です。また、国内人材の育成と若者への雇用創出も期待されています。
全線開通後は、飛行機に代わる移動手段として経済発展に寄与し、現在の列車は貨物専用列車として利用される予定です。ベトナムの地形は細長く海に接しているため、南シナ海の紛争が悪化した場合、鉄道輸送が重要な役割を果たすとされています。
記者会見でNGUYEN DANH DUY次長は、「北部から南部までの全長は1,541キロメートルで、最高速度は時速350キロメートル、総投資額は6兆7,340億米ドル。2045年度までの完成を目指していましたが、政府は2035年までの完成を目指しています」と発表しました。
現時点でどの国の新幹線技術を導入するかは未定ですが、日本の新幹線技術が高い信頼性を持つとして注目されています。今後、車両の研究や列車運用制御装置、整備保安の人材供給が重要になるでしょう。